リベラルアーツを学ぶ

ランドール L. ナドゥー教授(米国トリニティ・ユニバーシティ宗教学部)

2018/04/01

教員

政治的な混乱とテクノロジーの変化に動かされる世界において、なぜリベラルアーツがこれまで以上に重要なのでしょうか。第一に、リベラルアーツを学べば、グローバル化した世界がもたらすさまざまな課題に備えることができます。人類の多種多様な試みに身を置くことで、世界中の人々と交流できるようになります。第二に、リベラルアーツ教育は、実用的かつ現実的です。リベラルアーツを学ぶ学生は、口述・数学・論理・美学の能力を高めることで、職場におけるさまざまなニーズに応えるための備えを万全にすることができます。第三に、リベラルアーツを学べば、人生と経験に豊かさをもたらします。芸術や文学、歴史や政治、宗教や心理学に触れることで、世界中の文化や文明が何世紀もかけて育んできたあらゆるものの真価を理解できるようになるのです。

リベラルアーツ教育は、二分脳を育てます。神経生物学的な実験によって証明されているように、芸術的な才能は、脳の数学・科学的な能力を向上させます。外国語の習得は、複雑な論理的思考を高めます。そして、耳の鍛錬と楽器の演奏は、心だけでなく知性も強化します。

リベラルアーツを身につけると、次のことができるようになります。

  • モーツァルトの交響曲の構造と創意を理解する
  • ソーシャルメディアが心理的発達に及ぼす影響を分析する
  • 地球規模の気候変動がもたらす影響を予想し、それに適合する政府・産業・テクノロジーのイノベーションを評価する
  • シェークスピアから村上春樹に至るまでの世界の優れた文学作品の情緒と洞察を感じ取る
  • 大衆文化における芸術、音楽パフォーマンス、文芸の経済的可能性を探る
  • 法的議論の概要を説明する
  • 子どもの視点で世界を見る
  • 料理の化学について研究する
  • 政治とスポーツ、芸術とテクノロジー、音楽とロボット工学、経済と法律、金融と創造性、または文学と科学を関連付ける
現代社会において、リベラルアーツは世界から必要とされています。リベラルアーツを学ぶ学生は、幅広く奥深い教育を 受けることで、ただ社会で生活できるだけでなく成功することもできるでしょう。リベラルアーツを身につければ、企 業経営、法律、医療、コンピュータープログラミング、クリエイティブアーツ、音楽パフォーマンス、アートマネジメント、 システム分析、サプライチェーン・エンジニアリング、ビジネスコンサルティング、教職・教育行政、体育理論・スポー ツ科学、そして、将来新たに生まれ、いつか私たちの好奇心と経済を動かすことになるであろう無数の職業など、ど のような道に進んでも誰もが成功できます。リベラルアーツを学ぶ学生は、書物や音楽、芸術、理論科学、テクノロジー に満ちた豊かな人生を送ることで、どのような道も希望と期待を持って追求できるのです。

立教大学「グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP)」でリベラルアーツを学びましょう。

プロフィール

PROFILE

ランドール L. ナドゥー教授(米国トリニティ・ユニバーシティ宗教学部)

アジア研究学博士(カナダ・ブリティッシュコロンビア大学)

現在の研究分野は、儒教と人権、中国の宗教におけるジェンダー分化と性的指向に対する意識、アジアの宗教的伝統における人間解放の概念。
1990 年からトリニティ・ユニバーシティで教鞭を執り、中国・日本の宗教、仏教の伝統、比較的観点から見た民間宗教、ジェンダーと宗教、宗教研究の方法論に関する講座を担当。
Society for the Study of Chinese Religion 理事、Chinese Religions Group of the American Academy of Religion 議長、Southwest Academy of Religion 会長を務めた経験を持つ。トリニティ・ユニバーシティでは、University Curriculum Council議長として、同校の新たなCommon Curriculum の開始を監修した。2005年6 月、同校宗教学部の学部長に就任。立教大学客員教授就任(2018年9月~2019年8月)。

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