ABOUT GLAPGlobal Liberal Arts Program (GLAP)

GLAP運営センター長メッセージ

グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP)運営センター センター長 松井 秀征

立教大学グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP)は、21世紀のグローバル社会をリードする人材を育成するため、2017年に誕生した先進的なプログラムです。国や地域のボーダレス化が進み、複雑化する社会で生じる様々な課題を解決するためには、1つの狭い知にとらわれない自由な精神、そして世界であまねく用いられる英語を用いて多様な人々とともに生きていく覚悟、そして複眼的な視点で物事を判断する柔軟な態度が求められます。

リベラルアーツとは、古くよりヨーロッパにおいて形成されてきた考え方で、世界を認識するために必要な学問を指します。これは、古くは自由七科(文法学・修辞学・論理学、そして算術・幾何学・天文学・音楽)を指すものでした。もちろん、われわれが今日の複雑化したこの世界を認識するためには、以上の科目で足りるものではなく、哲学、歴史学、社会学、経済学、経営学等、世界を認識するための諸学問を含め、現代的にこれを再構成する必要があります。また、この認識を深めるためには、「何」を学ぶかのみならず、「どう」これを学ぶのかが大切になってきます。GLAPでは、少人数の授業の中で徹底的に討論し、自分の考え方を鍛え上げ、自らの言葉で発信することを重視しています。

そのような再構成を行う中で、われわれが皆さんの力について考えていることは次のことです。どうすれば世界を認識する力を高めることができるか。どうすれば世界に意味を与えていく力を獲得できるか。そして、どうずれば世界に影響を与えていくことができるようになるかです。言うまでもなく、このような能力の獲得を目指す教育は、古くからのリベラルアーツ教育の伝統からいささかも逸脱するものではありません。

そして、リベラルアーツ教育を以上のように考えた場合、グローバル — 英語を学び、そして英語で学ぶこと — の要素は、その欠くべからざる要素です。現代において普遍語としての性格を有する英語を用いて学ぶことにより、日本語によって学んだだけでは得られない世界が開かれ、その世界に働きかけていくことができると信じて、このプログラムは構成されています。

皆さんが、このプラグラムにおける学修を通じて身に着けた力は、10年経っても、20年経っても陳腐化しない「本当の」力となるものだと信じています。皆さんがGLAPで学び、自分の進むべき方向を見出し、この社会に立派に巣立っていくことを楽しみにしています。

Global Liberal Arts Program の特長 ~新たなグローバルリーダーの育成~

英語で学ぶ

世界を視野に、 リベラルアーツを英語で学ぶ

Global Liberal Arts Programとは、入学時から4年間所属する、原則英語のみで学位の取得が可能なコースです。リベラルアーツは、自由に学問を探究し、視野を広げ、さまざまなものの考え方を理解する学びで、立教大学の教育の特長的なものです。Global Liberal Arts Programでは、 リベラルアーツを英語で学び、日本にいながら常に「世界」を意識できる環境に身を置くことができます。特定の分野に特化した学修ではなく、複数の分野にわたって学ぶため、多様なものの見方・考え方を養うことができ、グローバル化が加速する社会において最も重要な、世界の人々と理解し合いながら協働する力を養うことにつながります。
Global Liberal Arts Programでの学びや経験を通じて、英語によるコミュニケーション力、思考力、表現力など、実践的な英語力や卒業後に広く世界で活躍できる力を身につけることができます。
少人数教育

一人一人に主体的に行動する意識が芽生える

Global Liberal Arts Programは1学年の人数が20名と教員との距離が非常に近く、学生一人一人がきめ細かな指導を受けることができる教育環境が整っています。1年次には最大5名の超少人数で導入教育の「Tutorial」を行います。学生が自ら積極的に学修に取り組めるよう、 文献講読やエッセイ・ライティング、 ディスカッション、プレゼンテーションなどのスキル、クリティカル・シンキングやアカデミック・ライティングなど、論理的思考の基盤となる力を身につけます。また、 グループワークとプロジェクト型学習を通じてリーダーシップスキルを育てる、立教大学独自のリーダーシップ教育により、学生同士が学び合うと同時に、一人一人が世界の課題に当事者意識を持ち、メンバーと協働して課題解決を図る力を身につけていきます。さまざまな考えを持つ学生や留学生と共に課題に取り組む中で、自分を高め続ける意識が芽生え、世界と共に生きるグローバルリーダーへと成長していきます。
1年間の海外留学

海外でリベラルアーツの真髄を学ぶ貴重な経験

2年次秋学期から3年次春学期までの1年間、原則、全員が海外の協定校に留学します。協定校はいずれも厳選したリベラルアーツ教育を重視している大学です。留学にあたっては、アカデミックアドバイザーと連携し、履修状況なども考慮して、留学先や履修科目を検討します。日本とは異なる環境で、多様な文化や習慣に触れ、他者と共に学ぶことは、自らの新しい可能性を発見すること、英語によるコミュニケーション能力を向上させること、そして国境を越えた幅広い人的ネットワークを形成することにもつながります。
帰国後の専門教育

視野を広げ経験を重ねた上で、より深く学ぶ分野を選択

留学からの帰国後、引き続き、複数の分野にわたる科目を履修しながら、より広い視野を身につけていきます。同時に、1年次からの学びや留学経験などを経て、自らが特に興味や関心を持った領域について、「Humanities」「Citizenship」「Business」の 3分野から1つを選択し、より深く学びます。4年次には、4年間の学びの集大成として、「Final Year Seminar」を履修して卒業論文の執筆に取り組みます。
留学生との寮生活

寮生活を通して国際感覚を養う

留学先での寮生活を視野に入れ、国際交流寮で生活することができます。自立した生活を行い、留学への意思を高め、留学の目的を明確にしていきます。寮では留学生も一緒に生活するため、多様なバックボーンを持ち、国籍や文化、価値観の異なる人々と共同生活を行うという、貴重な経験を重ねていきます。寮で生活する時間が、国際性を育み、グローバルな感覚を磨いていく。それは、2年次秋学期からの留学をより有意義なものにする貴重な経験となります。

身近な相談役! アカデミックアドバイザー

少人数教育を実践するGLAPでは、アカデミックアドバイザーが、学生ひとりひとりに対して履修相談や中間面談など、きめ細やかなサポートを行っています。普段の学修面の相談、留学先の履修科目の相談など、入学直後から日常的に和やかな雰囲気で相談できるほか、留学中も毎月提出する課題レポートを通してアカデミックアドバイザーとのコミュニケーションをとることができます。「大学生活の中で様々なことを相談できる身近な先生」それがGLAPのアカデミックアドバイザーです。3 年次の専門分野選択後は、それぞれの分野のサブのアカデミックアドバイザーにも専門的な学修について相談できます。
学生コメント
私にとって、アカデミックアドバイザーの先生はとても身近で頼りになる存在です。GLAP では、アドバイザーの先生に、学習面での悩みや不安を感じた時、すぐに相談できる環境が整っています。授業の選択、単位数、留学先について、悩んだり迷ったりした時に、何でも相談する事ができるのです。先生は実際に、私たちの授業を担当してくださる先生でもあるので、普段の授業の様子も踏まえながら的確なアドバイスをいただけます。私が科目の選択に迷った際の相談では、私の将来の夢や職業、学びたい事、興味のある分野などをもとに、先生が授業の選択方法や組み立て方を教えてくださいました。先生のアドバイスから選択した授業を履修し、多くのことを学ぶ事ができ、充実した学生生活を送ることができています。大学とは思えないほど、細やかで自分にあったサポートをしてもらえるのが、GLAP の強みだと思います。
太田 千陽(2022年入学)
※内容は取材時点のものです。

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