GLAPの4年間から世界へ

東京都/国立東京学芸大学附属国際中等教育学校出身 小池 希泉 2021年度卒業

2022/05/16

卒業生

GLAP生のキャンパスライフ——世界にはばたく

GLAP での成長

私は、高校時代に様々な学問分野に魅力を感じ、リベラルアーツの学びを中心に海外の大学に進学することも視野に入れていました。その中で、立教大学に英語でリベラルアーツを学ぶことができるGLAP が新しくできたことを知り、国内で英語かつ少人数のリベラルアーツ教育を受けられることに非常に魅力を感じ、GLAP への進学を決意しました。

留学前の1年生では、先生1 人に対して学生が3~5人のTutorial の授業で、学問の基礎をきめ細かく鍛えられました。そして、English Liberal Arts (ELA) 科目で他学部生や留学生と様々な角度からディスカッションを行った経験を通して、自分の意見を共有する勇気や更に議論を進めていくファシリテーション力を培いました。

また、Tutorial とELA 科目での経験は、留学先であるライデン大学の1科目あたり20 人までという少人数教育の環境の中でも自信を持って授業に参加する糧となりました。ライデン大学には世界中の学生が集まっており、中には日本学科に所属している学生もいます。授業中の議論や友人との会話の中で、日本が世界や環境に対して行っている貢献や取り組みがあまり認知されていないことに驚きました。この体験から、日本がグローバル社会から取り残されないためにはどうすればよいのか留学後も常に考え、帰国後の専門分野の選択に大きな影響を与えました。

留学で広がった視野を更に専門分野で広げる

帰国後、GLAP で選べる3つの分野の中からCitizenship 分野を選択しました。Citizenship 分野では「社会」や「コミュニティ」などのマクロなテーマから、「人」などのミクロなテーマまで幅広く学修することができるからです。オランダで公衆衛生を中心に履修していた為、当初は留学生や外国人労働者に対する医療制度や政策に関する研究を進めようとしていました。

しかしコロナ禍という状況下においてそれは難しく、帰国後のCitizenshipの授業で履修した「 Sociology of Gender」の授業でジェンダーに興味を持ち、「家庭科の授業が学生の家庭観とキャリア観に与える影響」というテーマで卒業論文を執筆しました。

日本の家庭科の授業で求められている家庭科の授業の理想像と現実社会での認識のギャップが大きく、このギャップを埋めていくことが今後の社会において必要だと感じ、卒業後も引き続き調査をしていきたいと考えています。

そして世界へ

当初は海外大学院進学の準備をしておりましたが、3 年生の1 月から始めた外資系コンサルティング会社のリサーチ部門での長期のインターンシップを通じて、ビジネス社会への理解を深めるためには、更に社会の仕組みや動きを知り、経験を積むことが大切であると感じ、就職することにしました。

インターンシップの活動や就職活動においてGLAP や留学中に培ったコミュニケーション力や幅広いリサーチ力、プレゼンテーション力を発揮することができました。

Student Assistant を通して見えるより広い世界

私は、2020 年度・2021 年度の2回にわたり、GL111(Global Leadership Program)のStudent Assistant (SA) を務めました。私が受講生だった1年生の時に楽しく学べた経験を後輩へ伝えたいという想いと、授業の構成を考えることを通して自分自身が受講生の立場とは違った学びを得たいと考え、SA に挑戦しました。

般的に授業といえば、先生が教材を準備し、学生に講義やディスカションを通して教える形式ですが、GL111 ではSA が先生に事前に確認の上、授業準備や、100 分の授業をファシリテートします。

SA として受講生をファシリテートする様子

そのため、相当な準備時間や他のSA や先生方との議論が必要になります。授業、インターンシップ、卒業論文執筆などとの両立が難しく、打ち合わせの時間を作るのに苦労しました。

しかし、学生時代に通常の授業とは別にSA という別の立場で授業を経験できたことは、私にとって非常に有意義なものになりました。

GLAP 生、他学部生、留学生という学部・学年の垣根を超えたクラスの中で交流していく楽しさや、ダイバーシティに富んだクラスの中での自分のリーダシップの在り方を考え、実践できるSA を是非、後輩のみなさんにも体験して欲しいと思います。
※内容は取材時点のものです

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