文化外交に関する専門性を身につけていきたい

スタンフォード大学大学院 東アジア研究科 杉田 采夏

2023/04/25

卒業生

GLAPのリベラルアーツ教育での経験は、美術史、政治社会学、国際ビジネスに至るまで、様々な学問分野がいかに何らかの形でつながっているかを教えてくれました。また、4年間のプログラムの中で、批判的に問題を分析し、議論を組み立て、伝えることを学びました。特に4~5人の少人数で構成されるTutorialは、多文化主義や日本の国際的な地位など、重要なテーマについて議論したり発表したりするスキルを磨く絶好の機会となりました。「Culture and Fine Arts」と「Japan in Asian Context」の授業を通して、文化とソフトパワーに自身の興味関心を見出し、文化交流や外交のアプローチを学ぶことによって、芸術がいかに政治的な意味を持ち、外国との関係に影響を与える力を持っているかに興味を持ったことが大学院進学を選択するきっかけとなりました。文化やソフトパワーをより学ぶために、机上で学ぶだけでなく立教メサイア演奏会やオペラサークルに参加し、実体験として楽しみながら文化を感じることも心掛けました。また、日本の文化的政策を論理的視点から研究することで、その実践について興味を持ったことから、立教大学を通じて文化庁と公益財団法人国際文化会館でのインターンシップに挑戦し、文化外交の第一線を肌で感じることができました。卒業論文では、授業やインターンシップで得た学問的な知識と実践的な知識を組み合わせて、日本の芸術家を文化大使として政府の補助金で海外に派遣するプログラムの進化について執筆しました。卒業後は大学院に進学し、文化外交のメディア、経済、歴史について、学際的な視点からさらに理解を深めていきたいと考えています。そして、GLAPで学んだことを活かして文化を通じた国際貢献に携われるよう更に文化外交に関する専門性を身につけていきたいと思っています。

(2023年卒業)
※内容は取材時点のものです

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