GLAPで学ぶ「リベラルアーツ」?

中込 さやか

2019/04/01

教員

21世紀にグローバル化が加速する中、わたしたちは政治・社会・経済・科学・環境・教育・文化などのあらゆる局面で、多様なものの見方を養い、臨機応変に物事に対応できるグローバル・リーダーであることが求められています。GLAP—グローバル・リベラルアーツ・プログラムーは、その名の通り「リベラルアーツ」を学びの精神の核に位置づけていますが、これは自由に学問を探究し、視野を広げ、様々なものの考え方を理解する学びであると言われています。

GLAPでの学びの魅力は、大きく分けて3点あります。まずは、「リベラルアーツ」とは何をどのように学ぶ学問なのかを考え、実践できることです。次に、多様かつ少人数のコミュニティでお互いに高めあえることです。最後に、そのような学びを通じて、主体的に行動する力を身につけられることです。

「リベラルアーツ」とは何か、一緒に考え、実践しよう。

GLAPの4年間、学生の皆さんは折りにふれてこの問いを考えていくことになるでしょう。1年生は、春学期にLiberal Arts in Higher Educationという必修授業に参加します。ここでは「リベラルアーツ」について、学生と教員が協力して様々な問いをたて、多様な角度から「リベラルアーツとは何か?」を考えていきます。遙か昔にギリシャやローマで生まれた「リベラルアーツ」が、どのようにヨーロッパやアメリカを経由して日本に入ってきたのか?そして、21世紀のグローバル化の中、「リベラルアーツ」はなぜ重要となるのか?このような問いに対し、事前学習で自分なりの答えを出すだけでなく、授業でのグループ・ディスカッションを通じて他の学生とも一緒に取り組むことで、様々な意見を比較して批判し、異なるものの味方や考え方を実践し、身につけていくことができます。

多様かつ少人数のコミュニティでお互いに高めあおう。

立教大学全体に在籍する学生は約2万人ですが、GLAPは1学年20名と非常に小規模なコースです。そのため、教員と学生や学生間の距離が非常に近く、少人数のコミュニティでお互いを良く理解し、交流することができます。GLAPの少人数授業の代表格といえるTutorialでは、教員1名と学生約4名が人文系・社会科学系の幅広いテーマについて、お互いの意見を交換し、理解を深めていきます。
また、GLAPには、日本全国や海外にまたがる多様なバックグラウンドを持つ教員や学生が集まっています。Tutorialの授業でも、学生と教員の多様なバックグラウンドを反映する幅広いものの見方や考え方が示され、視野が広がることでしょう。GLAPで学ぶということは、すなわち、多様性のあるコミュニティで切磋琢磨し、協調を実践として経験することなのです。

主体的に行動し、自らの力で学びの環境をつくりあげよう。

GLAPの多くの少人数授業では、教員と学生が一丸となって学びの環境をつくりあげていきます。学生の皆さん一人一人が授業に積極的に参加し、お互いを尊重し合い、健全に高めあえる環境を、皆さん自身の手で作ることが重要となります。
また、2年秋学期からの1年間のStudy Abroadでは、日本を離れ、異なる学びの環境を経験します。より多種多様なバックグラウンドを持つ教員や学生、留学生との交流を通じて、異なるグローバル化された社会をぜひ経験してみてください。きっと、日本にいるだけでは得られないものの見方・考え方に気づくことができるでしょう。
GLAPは、多様な背景をもつ教員や学生が一丸となって、リベラルアーツについての理解を深め、実践していく場です。一緒に、GLAPやStudy Abroadでの経験を生かして、幅広い知識と柔軟で批判的な思考力を持つグローバル・リーダーを目指していきましょう。

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