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GLOBAL STUDIES

GLOBAL STUDIES

幅広い視野で専門性を深める

留学から帰国後、それまでの学修・留学を通して、特に興味や関心をもった分野を「Humanities」「Citizenship」「Business」から1つ選択し、専門知識と考え方に対する学びを深めます。
分野の諸学問は、人間の経験の豊かな歴史を高く評価し、私たちが不確かな現在を生き抜いていくことを援け、よりよい未来を想像していく力を養ってくれます。

Global Studies履修イメージ

Approaches from three fields

Approaches from Three Fields

「ジェンダーって、どの授業で学ぶこと?」

一見、人文学や社会学だけのテーマに思えるかもしれません。
でも実は、ビジネスにも、市民社会にも、日々の生活の中にも関わっている問いです。
リベラルアーツの学びでは、そんな“ひとつの問い”を、さまざまな角度から探究することができます。

HumanitiesからのAPPROACH

「語られ方」から見るジェンダー

文学や哲学、歴史学などの人文学では、「性」や「ジェンダー」がどのように語られ、再生産されてきたかを読み解きます。
たとえば文学作品に描かれる性別役割、あるいは宗教や哲学が提示する「理想の女性像/男性像」などを通じて、社会の価値観や無意識の偏りを見つめ直します。

CitizenshipからのAPPROACH

誰もが暮らしやすい社会をつくるために

市民性や社会学、政治学の視点からは、制度やルールがどのようにジェンダーの不平等を生んでいるかに注目します。
雇用、教育、福祉、法律などの制度設計において、見落とされがちなジェンダーの視点を取り入れることで、誰にとっても暮らしやすい社会のあり方を考えます。

BusinessからのAPPROACH

ダイバーシティは経営戦略

ダイバーシティは、イノベーションや生産性向上に寄与する重要な経営課題でもあります。
経済学の視点からは、労働市場におけるジェンダー格差が経済効率性に与える影響や、女性の経済参加が GDP 成長に及ぼす効果を分析します。
企業における意思決定層の構成や働き方改革、人的資本投資の収益性などを通して、ビジネスとジェンダーの関係を実践的かつ理論的に学びます。

3つの分野

Humanities分野の特色

いろいろな創造表現の鑑賞や分析に取り組むことにより、創造表現の本質に迫ります。
人間の表現と批判的分析に強く焦点をあてるHumanitiesは、多くの重要な点において、リベラルアーツの学びの革新にふれる経験ができる分野です。

POINT 01
Humanitiesでは、人文学における幅広い知識と創造的な探究を通して、人間や文化への深い理解を育むことを目標としています。
文学、美術、音楽、演劇、哲学、宗教学、映画学、文化学、歴史といった多様な分野を学びながら、豊かな感性と批判的思考力、多様性へのまなざしを養います。
POINT 02
学生は、人文学的手法を用いて人間や文化に関する問いを多角的に探究します。たとえば美や倫理に関心がある場合、文学批評、テキスト分析、哲学的思索、美学的評論、パフォーマンス分析、歴史的背景の検討を通して、表現や思想の意味を深く読み解きます。
POINT 03
Humanitiesのトピックは幅広い範囲にわたります。例えば現代音楽におけるジェンダーの役割分析、越境や移住を描いた芸術表現、アニメに表現されたポストコロニアリズム、現代社会における宗教の意味、環境や気候変動を扱った様々な作品などが挙げられます。

「Humanities」分野
学びのキーワード

  • #解釈
  • #創造表現
  • #統合
  • #文化的混合
  • #多様性の尊重
  • #ダイバーシティ
  • #他者理解
  • #対話
  • #思考
  • #価値観
渡邊 花さん
(2022年4月入学 東京都駒込高等学校 出身)

STUDENT’S VOICE

この分野を志望した理由を教えてください。

Humanitiesを専攻し文学を学んでいます。入学当初はBusiness志望でしたが、リベラルアーツの学びを通して人間らしさを見つめ直す中で、自分の感性を通じて学べるHumanitiesに魅力を感じ進むことを決めました。

Global Studies Electivesのなかでとくに面白かった科目とそこで得られた気づきを教えてください。

面白かった科目は、"Japanese Literature in the World"という日本文学を英語で読み、語り合う授業です。多様な視点に触れ、自身の日本人的思考を再認識。グローバル環境で自分を見つめ直す貴重な機会となっています。

海外留学や専攻分野の選択は、これからの進路や将来像にどんな影響があったか教えてください。

自然体で心から楽しめるもの、を素直に見つめられるようになりました。得意=相性が良いとは限りません。無理せず続けられる「好き」を細かく理解することが、将来の指針になると感じています。

Citizenship分野の特色

Citizenship分野では、社会科学領域の専門的知識と市民的教養の両立を通して、グローバル市民として世界を舞台に活躍する人材を育てることを目標としています。
グローバル化のもたらすさまざまな社会変動、葛藤や摩擦、そして今後の課題などに関する理解能力、批判的思考力、建設的行動力を身に付けていきます。

POINT 01
Citizenship分野のさまざまな科目を通じて、社会学、法学、政治学、国際関係論、地域研究などの隣接している社会科学系の学問分野で蓄積された概念や理論を幅広く学びます。
POINT 02
学生は、自身の研究テーマに対し、多様な手法(インタビュー、アンケート、現地調査、言説分析、統計分析など)を用い、課題解決に向けて取り組みます。例えば、ジェンダー平等に関心がある場合、政策制度、メディア文化やジャーナリズム、フェミニズムやグローバルな社会運動論といったさまざまな観点から分析し、議論します。
POINT 03
Citizenshipに興味を持つ学生は、社会的な不平等やジェンダーの不平等、アイデンティティとマイノリティの問題、公共政策と社会正義、国際関係と国際機関、移民と多文化主義、持続可能性と社会変革などに関する研究を行う傾向があります。

「Citizenship」分野
学びのキーワード

  • #グローバル市民
  • #ジェンダー
  • #多文化主義
  • #社会変革
  • #マイノリティor アイデンティティ
  • #地域研究
  • #グローバル都市
  • #政治問題 or 民主主義
  • #国際関係
  • #メディア
佐藤 花乃さん
(2022年4月入学 イギリス立教英国学院 出身)

STUDENT’S VOICE

この分野を志望した理由を教えてください。

人々の行動に関心があり、留学先の講義をきっかけにCitizenshipを選択。政治家がメディアで世論を操作する事例から影響力の大きさを実感し、現在はメディアに関する授業を中心に学んでいます。

Global Studies Electivesのなかでとくに面白かった科目とそこで得られた気づきを教えてください。

3年生秋に履修した「Global City」は、「各国が宇宙人に自国をアピールする」というユーモアな設定で魅力を発表する形式の授業。調査や留学生との交流を通じて多様な視点を学び、特に印象に残りました。

これからの進路、将来像について教えてください。

留学や専攻を通じ社会学や環境学・老人学など多分野に触れ、異文化の学生と議論を重ねる中で視野を広げ、柔軟に課題解決できる力を培いました。卒業後はこの力を活かせるキャリアに進みたいと考えています。

Business分野の特色

Business分野では、経営学・経済学領域の専門的知識とグローバルビジネスの実践的スキルの両立を通して、国際的なビジネス環境で活躍できる人材を育てることを目標としています。
グローバル化による経済変動、企業の社会的責任、そして持続可能なビジネスモデルなどに関する理解能力、戦略的思考力、革新的実行力を身につけていきます。

POINT 01
Business分野のさまざまな科目を通じて、マネージメント、経済学、会計学、マーケティング、国際ビジネス、組織行動論などの隣接しているビジネス系の学問分野で蓄積された概念や理論を幅広く学びます。複数の学問分野とアプローチを学び、学生は多角的かつ比較的な視点から、多様な地域的・グローバルなビジネス課題に接する機会を得ます。
POINT 02
学生は、自身の関心に基づいてビジネス課題を探究し、ケーススタディ、データ分析、市場調査、財務分析、戦略分析など多様な手法を用いて研究を行います。例えば持続可能なビジネスに関心がある場合、企業戦略やCSR、環境経済学などの視点から多角的に分析し、実践的な知識と方法を身に付けます。
POINT 03
Businessに興味を持つ学生の研究テーマの例は、持続可能なビジネスモデル、デジタル変革と技術革新、グローバル市場戦略、企業の社会的責任とESG、起業家精神とスタートアップ、国際貿易と経済政策、組織管理とリーダーシップ、消費者行動とマーケティング戦略などがあります。

「Business」分野
学びのキーワード

  • #グローバルビジネス
  • #起業家精神
  • #持続可能性
  • #企業の社会的責任
  • #イノベーション
  • #国際経済
  • #マーケティング
  • #リーダーシップ
  • #財務
遠藤 意人さん
(2022年4月入学 東京都立教池袋高等学校 出身)

STUDENT’S VOICE

この分野を志望した理由を教えてください。

Businessを専攻し、入学前から興味があった経営学を留学先でも積極的に履修しました。特にIntercultural Negotiationの授業を通じて関心が深まり、帰国後も将来のキャリアにおいてBusinessの知識が強みになると実感しています。

Global Studies Electivesのなかでとくに面白かった科目とそこで得られた気づきを教えてください。

印象深い授業はCrossField Researchです。三分野の教授から学び、一つのテーマを多角的に考察する力を養いました。六本木ヒルズでのフィールドワークでは、ビジネス・シチズンシップ・ヒューマニティーの分析が特に興味深く良い経験となりました。

これからの進路、将来像について教えてください。

留学先で学んだAccountingやFinance、Negotiationの授業を通じて、多様な背景を持つ人々との交流や協働の楽しさを実感しました。将来のキャリアを広げていくことに前向きになれた、貴重な経験だったと感じています。